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私はこのところ、反原発デモに参加して体調を崩してしまった。少し休養のため、地震と津波関係の古代史を読む中で「遠野物語99話」に行き当たる。

柳田国男の津波に関する話なのだが、それが東北三陸にあった話である。

「それは福次と言う男の記録で、彼は養子に入ってそこで大津波に遭い息子と妻を失う。ある夜、ふと目を覚ますとそこに妻と男が連れ添って歩いて行く。
その男は福次が妻と知り合う前に妻が愛していた男であった。多分、あの世で連れ添った夫婦なのだ。妻はそれを知らせにこの世に舞い戻ったのである」そういった話が「遠野物語99話」である。

話はそこで終わらなかった。私が震災関係のNHKテレビを見ていると、その福次の玄孫と言う人が震災の津波の被害に遭い、その奥さんを津波で失ったと、放映するのを見て震えが止まらなかった。そんな因縁が現実にあっていいものだろうか。勿論、その人の妻には男はいなかったが、妻は未だにその遺体が揚がっていないという。礼を失することになるので具体的な分析は控えるが、霊魂の繋がりと言おうか、因縁の濃厚さと言おうか、なんとも不思議な話ではなかろうか。

そこでは、あの役所の女性が最後まで村民に避難の放送をしていて、自らの命を失った地でもあるのだ。
今、その場所には祭壇が設けられ、線香の火は絶やすことがないという。
私は日本人の素朴な生死感がそこに現れていると同時に、目に見えない因縁の綾が顕現されているようで無気味な感情でいたたまれない気持ちで一杯であった。

施政者に祟りあれである。
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