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2014.05.06 夢雑感。
夢は忘れ易く、時間と空間を超えて何の脈絡もなく物語りを創る。

かつて、私はユングの夢の著作を読んでいた時に夢が忘れ易い事もあって、夢を見ると起きると直ぐにノ一トに書きとめていた時期があった。

その夢はこうである。

ある夏の蒸し暑い頃、ウトウトとしていてふと眼を覚ました。暗闇に蚊の低く唸るような羽音が煩わしくヤキモキしている自分がいた。蚊は羽音をかき鳴らしながら、私の腕に止まり、血を吸った。反射的に私はそれを叩き潰す。腕に生暖かい、ぬめりとした感覚が伝わり、気持ちが悪きなった私は、慌てて台所に走り、流しの水道の栓を捻ろうとすると、そこには、薄い褐色のはまだら蚊がびっしりと流し台にこびり付き、無気味な閃緑色の仄かな光りを発していた。
私はえもいえぬ吐き気を覚えて、咄嗟に表へ飛び出そうと近くのドアに手を掛け扉を開けた。
そこは暗闇の洞窟にも似た回廊で先へ先へと回廊は続いていたように見えた。私はなにも考えずに、回廊に飛び出し走り出していた。取れ程走ったろうか、回廊は左へ曲がっているように思えた。私はそこを曲がり走りを続ける。すると、曲がった先で回廊は突然、消えてなくなり、私は暗闇へ落下していた。
空中に放りだされた私は落下を続ける。しかし、幾ら時間が過ぎても、私は底にたどりつかず、落ち続けるのだった。それは恐怖以外の何ものでもなかった。宙に浮いたまま、落ちて行く感覚は麻痺して恐怖そのものになり、私は頭の中が空洞になり、渇ききって嘔吐を催しているが、今や嘔吐さえ出来ない極限状態なのを知っている。それは恐怖を超えて虚無と言っていい。私は目的を失った旅人のように、シジフォスの無意味な行為の繰り返しを無為を感じながら落ちて行くのだろうか思った時、眼を覚ました。

その頃、私は冷房もない部屋にいて、ユングやカフカの小説を読み漁っていた。夢は、多分、その影響が反映したのだろうが、しかし、落下の感覚は身に覚えがない。それは未知の感覚なのであった。ユング風に言えば、集合的無意識で嘗て私の祖先が経験した感覚が突如、何らかの契機で顕現したと、言えなくもない。
柳田国男の作品を読んでいて、ふと思いついて書きつずってみようと考えたのである。
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